【下級裁判所事件:詐欺,殺人,電磁的公正証書原本不実 記録・同供用,有印私文書偽造・同行使,詐欺未遂/甲府地裁/ 29・8・25/平28(わ)89】

犯罪事実(by Bot):
被告人は,
第1 A及びBと共謀の上,保険金目的で殺害することを計画していたCから,その殺害前に事業資金名目で金銭をだまし取ろうと企て,平成26年9月16日頃,山梨県笛吹市内に所在のショッピングモールa飲食店bにおいて,Cに対して,真実は,同人を殺害するための実行役に支払う報酬等に用いるつもりであるのに,その情を秘し,フィリピン共和国において新会社を設立するための事業資金に用いるために各自が資金を拠出する旨嘘を言った上,同月17日頃から同月18日頃にかけて,被告人,A,B及びCが参加する無料通話・メールアプリであるLINEのトークルームにおいて,被告人らが各300万円をAの口座に振り込んだように装うメッセージを送信して,被告人らが各300万円を事業資金に拠出したように装うなどして,Cをして,自ら拠出する300万円も,被告人らが拠出したのと同様に,フィリピン共和国において新会社を設立するための事業資金に用いられるものと誤信させ,よって,同月19日,c信用金庫d支店に開設されたA名義の普通預金口座に現金300万円を振込入金させた。
第2 A及びBと共謀の上,Cから,その殺害前に見せ金のための預り金名目で金銭をだまし取ろうと企て,真実は,被告人が第1記載の事業資金に300万円を拠出したことはなく,同人の後見人的立場にあるDから300万円の拠出に反対されて被告人の旅券を取り上げられた事実はないのに,同年10月8日から同月10日までの間,被告人,A,B及びCが参加するLINEのトークルームにおいて,それぞれメッセージを送信するなどして,Cに対して,前記のとおり,被告人の旅券がDに取り上げられてしまい,被告人がフィリピン共和国に渡航できなくなったことから,Dから同旅券を取り戻すために,一人当たり70万円を拠出 2して合計280万円とした上で,被告人が300万円の返還と(以下略)

(PDF)
http://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/246/087246_hanrei.pdf (裁判所ウェブサイトの掲載ページ)
http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail4?id=87246