【下級裁判所事件:損害賠償請求事件/名古屋地裁民8/平23・5・20/平21(ワ)4773】

要旨(by裁判所):
私立中学校1年在学中に同級生らによる継続的ないじめを受け,転校後に解離性同一性障害に罹患し,転校から3年4か月後の高校2年在学中に自殺した女子生徒の母である原告が,同中学校を運営する学校法人,同中学校の担任教諭等を被告として損害賠償請求をした事案において,

1被告らは,同級生らによるいじめを解消するための適切な手段をとるべき義務に反し,解離性同一性障害の罹患及び自殺についての予見可能性もあったとして,被告らの義務違反と解離性同一性障害の罹患及び自殺との因果関係を認め,学校法人については,債務不履行及び不法行為に基づき,担任教諭らについては,不法行為に基づき,それぞれ損害賠償責任があるとされた事例

2生徒の自殺については,母である原告にも,自殺を防止する措置を講じなかった監護養育上の問題があったとして,過失相殺により,損害額の7割が減額された事例

http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20120307104248.pdf



<裁判所ウェブサイト>
掲載ページ
<検索>
事件番号・事件名・当事者名をキーワードにしてgoogleで検索する