【特許権:審決取消請求事件(行政訴訟)/知財高裁/平23・5・30/平22(行ケ)10281】原告:カール・ストーツ・デベロップメント・コーポレーション/被告:特許庁長官

裁判所の判断(by Bot):
上記(1)認定の刊行物1の記載からすると,従来,内視鏡(腹腔鏡)本体内に組み込まれたCCD等の撮像素子で撮像した内視鏡像を内視鏡外部に設置したTVモニタで表示する電子式内視鏡装置であって,内視鏡の軸回りの回転を第1の重力センサにより検出し,内視鏡の回転に伴うTVモニタの内視鏡像の回転を補正し,モニタ像を正立の状態に維持するようにしたものにおいて,内視鏡を比較的立てて使用する状況で,内視鏡を回転することなく反対側の状態に寝かせた場合,第1の重力センサが作動し,不必要な内視鏡像の回転補正が行われるという問題があったこと,引用発明は,このような問題を解決するために,第2の重力センサによって内視鏡の軸の傾き角度を検出し,鉛直軸,すなわち重力方向に対する傾き角度が一定角度θ以下の場合において,内視鏡像の回転補正の動作を解除し,解除前の位置で内視鏡像を固定するようにしたものと認められる。以上のとおり,引用発明は,内視鏡を比較的立てて使用する状況で,内視鏡を回転することなく反対側の状態に寝かせた場合,第1の重力センサが作動し,不必要な内視鏡像の回転補正が行われ,使い勝手が悪いという課題を解決するものである。
 ところで,段落【0034】「・・・鉛直軸に対する傾き角度が一定角度θ以下の場合には,内視鏡像の回転補正の動作を解除し,解除前の位置で内視鏡像を固定する制御を行う。・・・」及び段落【0035】「この腹腔鏡1の使用においての内視鏡像の回転補正は,前記実施例と同様,内視鏡の軸回りの回転を検出する第1の重力センサ51の検出データによって,イメージローテータ15の回転駆動装置を駆動制御して行われる。」との記載によれば,内視鏡像の「固定」とは,イメージローテータの回転駆動を止めた状態とすることにより,内視鏡像が正立した状態を維持すること,すなわち,画像を所定の向(以下略)
http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20110531142015.pdf



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