裁判所の判断(by Bot):
1認定事実
(1)本件明細書の記載について
本件明細書には,次のとおりの記載がある(表は別紙のとおり。)。
「【発明の詳細な説明】【0001】【発明の属する技術分野】本発明は,マイクロ波,ミリ波等の高周波領域において,高い比誘電率εr,共振の先鋭度Q値を有する誘電体磁器及び誘電体共振器に関し,例えば前記高周波領域において使用される種々の共振器用材料やMIC(MonolithicIC)用誘電体基板材料,誘電体導波路用材料や積層型セラミックコンデンサー等に使用される誘電体
12磁器及びこれを用いた誘電体共振器に関する。【0002】【従来の技術】誘電体磁器は,マイクロ波やミリ波等の高周波領域において,誘電体共振器,MIC用誘電体基板や導波路等に広く利用されている。その要求される特性としては,(1)誘電体中では伝搬する電磁波の波長が(1/εr)1/2に短縮されるので,小型化の要求に対して比誘電率が大きいこと,(2)高周波領域での誘電損失が小さいこと,すなわち高Qであること,(3)共振周波数の温度に対する変化が小さいこと,即ち比誘電率εrの温度依存性が小さく且つ安定であること,以上の3特性が主として挙げられる。【0003】この様な誘電体磁器として,例えば特開平4−118807にはCaO−TiO2−Nb2O5−MO(MはZn,Mg,Co,Mn等)系からなる誘電体磁器が示されている。しかし,この誘電体磁器では,1GHzに換算した時のQ値が1600〜25000程度と低く,共振周波数の温度係数τfが215〜835ppm/℃程度と大きいため,Q値を向上させ,かつτfを小さくするという課題があった。【0004】そこで,本出願人は,LnAlCaTi系の誘電体磁器,LnAlSrCaTi系の誘電体磁器およびLnAlCaSrBaTi系の誘電体磁器を提案した。【0005】【発明が(以下略)
(PDF)
http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20130806092343.pdf
(裁判所ウェブサイトの掲載ページ)
http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=83454&hanreiKbn=07