【特許権:審決取消請求事件(行政訴訟)/知財高裁/平25・9・30/平25(行ケ)10013】原告:X/被告:特許庁長官

裁判所の判断(by Bot):
1 認定事実
(1)本願明細書の記載
本願明細書には,以下の記載がある。なお,本件明細書中の図2,図3,図6及び図7は,別紙1(本願明細書)図2,同図3,同図6及び同図7のとおりである。
「【技術分野】【0001】本発明は薬用育毛剤に関する。【背景技術】【0002】従来の薬用育毛剤を頭皮に刺激をさせる成分など(例えばトウガラシ)が入っているのが主体で,消費者は頭皮に刺激を感じるので生える気がしているだけで,実際に毛が生えてくることはなかった。【発明の開示】【発明が解決しようとする課題】【0003】実際に毛が生え且つ副作用がない薬用育毛剤を作ること。」
「【発明の効果】【0005】今迄かつて実際に毛が生える薬用育毛剤は存在していなく,本発明は医学的実験を重ね,厚労省が有効と認めた成分を中心としているので育毛で悩んでいる人達を救う上,植物性なので副作用やアレルギーのない画期的な発明である。」
「【0008】脱毛症の頭皮では毛細血管機能が低下するとされているが,酢酸トコフェロール,メントール,センブリエキスが抹消血管の拡張・毛根を刺激し,毛包部への血液供給を促進する。アミノ酸,ATP,D麻pンテノール,ニンジンエキスが毛包細胞への栄養補給,あるいは毛母細胞の酵素活性の賦活による毛成長の促進材として作用する。女性ホルモン様作用成分(イソフラボン)を含むダイズエキスが,抗男性ホルモン(抗5αレダクターゼ活性阻害及び男性ホルモン受容体結合阻害)の一種として毛包のホルモンバランスを整える。殺菌作用のあるイソプロピルメチルフェノールが,フケを抑制し頭皮を良好な状態に保つ。抗炎症作用を持つシナノエキス,ヒキオコシエキス,ボタンエキスが,毛周期の休止期を導く毛乳全体の凝縮等の機能障害を誘発するホルモン用物質(サイトカイン)をブロックし,毛周期のバランスを整える。本発明は(以下略)

(PDF)
http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20131002103844.pdf
(裁判所ウェブサイトの掲載ページ)
http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=83608&hanreiKbn=07