事案の概要(by Bot):
本件は,特許出願拒絶査定不服審判請求に対する不成立審決の取消訴訟である。争点は,補正についての独立特許要件(新規性及び進歩性)の有無である。
発明の要旨(By Bot):
本願発明に係る明細書及び手続補正書によれば,以下のとおりである。
(1)本件補正後の請求項1(補正発明)
「【請求項1】排気ガスの空気過剰率(λ)が1を超えるときに窒素酸化物を吸収し,λが1以下のときに窒素酸化物を脱離するNOxトラップ材と,浄化触媒と,排気ガス中の酸素濃度を制御するO2制御手段と,を備える内燃機関の排気ガス浄化システムであって,排気ガスのλが1を超えるとき,NOxを上記NOxトラップ材に吸収させ,排気ガスのλが1以下のとき,上記NOxトラップ材からNOxを脱離させ,上記O2制御手段で浄化触媒入口における排気ガス中の酸素濃度を0.8〜1.5vol%に制御することによりHCの部分酸化反応を誘発し,この部分酸化を利用してNOxを還元させる,ことを特徴とする排気ガス浄化システム。」(下線部は補正箇所。)
(2)本件補正前の請求項1(補正前発明)
「【請求項1】排気ガスの空気過剰率(λ)が1を超えるときに窒素酸化物を吸収し,λが1以下のときに窒素酸化物を脱離するNOxトラップ材と,浄化触媒と,排気ガス中の酸素濃度を制御するO2制御手段と,を備える内燃機関の排気ガス浄化システムであって,排気ガスのλが1を超えるとき,NOxを上記NOxトラップ材に吸収させ,排気ガスのλが1以下のとき,上記O2制御手段で浄化触媒入口における排気ガス中の酸素濃度を0.8〜1.5vol%に制御することにより,HCの部分酸化反応を誘発し,上記NOxトラップ材からNOxを脱離させ,還元させる,ことを特徴とする排気ガス浄化システム。」 3審決の理由の要点
(1)引用発明について
引用例1(特開2003−311152号公報,甲1)には,以下の引用発明が記載されている。
「排気ガスの酸素濃度が高い酸素過剰雰囲気ではNOxを吸収し,理論空燃比近傍または空気過剰率λ≦1でのリッチ燃焼運転時に(以下略)
(PDF)
http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20140603091348.pdf (裁判所ウェブサイトの掲載ページ)
http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=84232&hanreiKbn=07