事案の概要(by Bot):
1特許庁における手続の経緯等
原告は,平成20年4月16日,発明の名称を「ジャカード経編地とその用途」とする発明について特許出願(特願2008−107101号。以下「本件出願」という。)をし,平成23年9月16日,特許第4825233号(請求項の数5。以下「本件特許」という。)として特許権の設定登録を受けた。被告は,平成24年7月12日,本件特許(請求項1ないし5)に対して特許無効審判を請求した。特許庁は,上記請求を無効2012−800113号事件として審理を行い,平成25年6月12日,「特許第4825233号の請求項1ないし5に係る発明についての特許を無効とする。」との審決(以下「本件審決」という。)をし,その謄本は,同月20日原告に送達された。原告は,平成25年7月15日,本件審決の取消しを求める本件訴訟を提起した。 2特許請求の範囲の記載
本件特許の特許請求の範囲の請求項1ないし5の記載は,次のとおりである(以下,請求項の番号に応じて,請求項1に係る発明を「本件発明1」,請求項2に係る発明を「本件発明2」などという。)。
「【請求項1】一定の繰り返し単位を有する基本組織と前記基本組織から変化させてなる変化組織を含むジャカード編成組織を備えるが,支持組織が不要な経編地であって,前記ジャカード編成組織は,2つのハーフセット編みからなり,一方のハーフセット編みの変位あるいは非変位ではループが形成されない編目位置を,他方のハーフセット編みの変位あるいは非変位によってループ形成して補うよう
に,前記2つのハーフセット編みが対になって編成されていることにより,前記変化組織を含むジャカード編成組織の全ての編目位置においてループが配置されてなる,ことを特徴とする,ジャカード経編地。【請求項2】前記ジャカード編成組織に加えて,弾性糸が挿入または編み込まれてなる弾性糸(以下略)
(PDF)
http://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/567/084567_hanrei.pdf (裁判所ウェブサイトの掲載ページ)
http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail7?id=84567