【特許権:審決取消請求事件(行政訴訟)/知財高裁/平26 ・11・5/平26(行ケ)10061】原告:日鉄住金ロー ルズ(株)/被告:(株)フジコー

事案の概要(by Bot):

本件は,特許無効審判請求を不成立とした審決の取消訴訟である。争点は,進歩性判断の当否である。

発明の要旨(By Bot):

平成25年6月3日付け訂正請求(本件訂正。甲19,20)によって訂正された本件特許の特許請求の範囲請求項1ないし4に記載された発明(本件発明) の要旨は,次のとおりである(下線部分が本件訂正によって付加された部分である。以下,請求項の番号に応じて,例えば「本件発明1」などと表 記する。)。

【請求項1】「鋼系材料からなる芯材の周囲に,質量比で,C:1.0〜3.0%,Si:0.2〜2.0%,Mn:0.2〜2.0%,V:3.0〜10.0%,Cr:3.0〜 10.0%,Mo,Wの1種または2種を2.0〜10.0%およびTiを0.02%以上0.2%以下含有し残部Feおよび不可避的不純物からなる外層材を形成し,連続鋳 掛け法を用いて複合ロールを製造するにおいて,溶解炉より外層材を出湯する際に取鍋もしくは注湯炉に出湯1kg当たりTiを0.5〜5.0g添加すること を特徴とする熱間圧延用複合ロールの製造方法。」

【請求項2】「質量比でNi:0.2〜5.0%,Co:0.2〜10.0%,Nb:0.2〜2.0%の1種または2種以上を含有したことを特徴とする請求項1に記載の熱間 圧延用複合ロールの製造方法。」

【請求項3】「帯鋼または鋼板を熱間圧延する連続熱間圧延機群に組み込まれる熱間圧延用複合ロールであって,請求項1または2に記載の製造方法 にて製造されたことを特徴とする熱間圧延用複合ロール。」

【請求項4】「鋼板を熱間連続圧延機にて圧延成形する熱間圧延方法において,前記圧延機群における後方3基の圧延機の少なくとも1基以上の圧延 機にて複合ロールの直径を250〜620mm且つ縦弾性係数を200GPa以上とした請求項3に記載の熱
間圧延用複合ロールを使用し,引張強さ800MPa以上の鋼板を圧下率40%以上で圧延することを特徴とする圧延方法。」

(PDF)

http://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/634/084634_hanrei.pdf

(裁判所ウェブサイトの掲載ページ)

http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail7?id=84634