【下級裁判所事件:覚せい剤取締法違反/神戸地裁4 刑/平26・9・5/平25(わ)938】

裁判所の判断(by Bot):

証拠によって認定した事実経過は以下のとおりである。

被告人の保護の事実経過

平成25年10月22日午後6時20分頃,被告人方において男女の言い争う声や「助けて」という女性の声が聞こえるという110番通報に基づき,兵庫県垂 水警察署の警察官数名が被告人方に臨場した。被告人には,その約1週間前にも警察官が住居に強制的に立ち入って精神病院に入院させる措置を とったことがあり,警察官らはこのことを知っていた。警察官らがワンルームの被告人宅の玄関の外からドアを開けるよう何度も呼びかけたが,被 告人は,所属等を問いただして警察官であることを信用せず,玄関ドアを開けなかった。このような状態が約1時間近くも続いたことから,警察官 らは,消防レスキュー隊を応援要請し,同隊員がドアガードを解錠して,同日午後7時42分頃,B警察官をはじめ,防刃盾や刺す股を持った5,6名の 警察官が被告人方に入った。被告人は,室内の電灯を消し,部屋の中央でスニーカーを履いたまま,入口に面して立っており,右手に木刀を持ち, 左手に懐中電灯を所持していた。部屋の奥のベッドの上には女性(A)がいた。被告人は,木刀を振り上げてはいないものの,切っ先を警察官らの 方に向けて構えていることから,B警察官が,凶器を捨てるように警告すると,被告人は木刀をベッドの上に放り投げた。同警察官らが,被告人に 対し,落ち着いてその場に座るように何度も申し向けると,被告人は床の上に座ったが,警察官らが被告人に近づいていくと,被告人が急に立ち上 がろうとし,警察官らの方に向かってこようとしたので,直ちに,B警察官らは数名がかりで被告人を制圧し,手錠をかけた。被告人は,警察車両 で垂水警察署に連行され,取調室で事情聴取を受けたが,警察官に対し,「お前の顔はむかつく」「殺したる」などと叫び,椅子から立ち上がろう とするなど興奮(以下略)

(PDF)

http://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/653/084653_hanrei.pdf

(裁判所ウェブサイトの掲載ページ)

http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail4?id=84653