【特許権:審決取消請求事件(行政訴訟)/知財高裁/平27・3 25/平26(行ケ)10145】原告:X1/被告:ペガサス・キャンドル(株)

裁判所の判断(by Bot):

当裁判所は,原告らの取消事由2についての主張は理由がないが,取消事由1の主張には理由があり,審決にはこれを取り消すべき違法があるものと判断する。その理由は,以下のとおりである。 1取消事由2(手続補正の適否に関する判断の誤り)について事案の内容に鑑み,まず取消事由2について検討する。
(1)本件当初明細書には,以下のとおりの記載があったことが認められる。
「【発明の詳細な説明】【背景技術】【0002】ローソクは燃焼芯に点火した後,ローソク本体への燃焼の移行を良好なものとするため燃焼芯がワックスで被覆されている。ワックスで被覆された燃焼芯を有するローソクは,例えば予め溶融ワックス液中に浸漬して被覆した燃焼芯をローソク本体に埋設させて製造するか,又はワックスで被覆されていない燃焼芯をローソク本体に埋設させた後,燃焼芯のローソク本体から突出した部分を溶融ワックス液中に浸漬して被覆することにより製造される。【0003】また,一般に「ウォーマーキャンドル」と呼ばれる小型ローソクは,その使用数量及び目的より安価でなければならず大量生産することで需要に応えている。その生産は,全自動設備で成形されている場合が多く,成形機で燃焼芯を挿入する挿入孔が中心に設けられたローソク本体を成形した後,燃焼芯挿入機で挿入孔にワックスで被覆された燃焼芯を挿入している。ローソク本体に設けられた挿入孔へ芯を確実に挿入させるために,燃焼芯にこしを持たせるため,通常のローソクより多めのワックスが被覆された燃焼芯を使用している。また,最近ローソクの点火時間を短くするために,燃焼芯の先端部に着火剤等を付与させることが提案されている。【発明の開示】【発明が解決しようとする課題】【0004】しかしながらワックスで被覆された燃焼芯を有するローソクを点火する際,燃焼芯に被覆されたワックスをまず溶(以下略)

(PDF)
http://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/011/085011_hanrei.pdf (裁判所ウェブサイトの掲載ページ)
http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail7?id=85011