【特許権:審決取消請求事件(行政訴訟)/知財高裁/平27・6 9/平26(行ケ)10225】原告:日鉄住金ロールズ(株)/被告:(株)フ コー

事案の概要(by Bot):
本件は,特許無効審判請求を不成立とした審決に対する取消訴訟である。争点は,進歩性判断(相違点の判断)の是非及び実施可能要件の充足の有無である。

発明の要旨(By Bot):
本件訂正後(本件訂正後の明細書と図面を併せて「本件訂正明細書」といい,上記平成25年6月3日付け訂正前の明細書と図面を併せて「本件明細書」という。)の本件特許の請求項1,2,4〜8の発明に係る特許請求の範囲の記載は,次のとおりである。 (1)本件訂正発明1
「金属製の中空式冷却型の上部内側面に冷却緩衝材を有する組合せモールドの内部に,鋼を素材とする中実又は中空の芯材を同心垂直に挿入し,該芯材の外周の環状空隙部に溶湯を注入して該芯材を連続的に降下させ,該芯材の外表面に前記溶湯を溶着させながら冷却により凝固させ,該芯材の外周に肉盛層を形成した後,熱処理と機械加工を行って製造される,棒鋼,線材,あるいは形鋼の粗圧延のための熱間圧延用複合ロールであって,圧延速度が小さいために鋼材と長時間接触することによりロール内部まで温度上昇するとともに水冷による冷却が回転ごとに繰り返されることによる熱疲労き
裂が起点となってロール表面が損傷することを防止するため,前記溶湯は,C:1.0質量%以上2.0質量%以下,Si:0.2質量%以上2.0質量%以下,Mn:0.2質量%以上2.0質量%以下,V:4.0質量%以上8.0質量%以下,Cr:2.0質量%以上5.0質量%以下,Mo及びWのいずれか1種の量又は2種の合計量を2.0質量%以上8.0質量%以下,及びTi:0.05質量%以上0.30質量%以下含有し,残部がFe及び不可避的不純物元素からなり,かつ,前記肉盛層に晶出したM2C,M6C,及びM7C3のいずれか1種又は2種以上からなる金属炭化物の占有率を3.0面積%以下,及び前記金属炭化物のサイズと前記肉盛層の二次デンドライト組織の結晶粒サイズを,それぞれ50μm以下に微細化するとともに,前記熱処理により,前記肉盛層の硬さを,ショアー硬さ:45以上70未満,かつ破壊靱性値KIC又(以下略)

(PDF)
http://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/159/085159_hanrei.pdf (裁判所ウェブサイトの掲載ページ)
http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail7?id=85159