事案の概要(by Bot):
本件は,原告が被告に対し,被告による別紙被告製品目録記載1の製品(以下「被告製品1」という。)並びに被告製品2及び3の製造,販売等が原告の特許権の侵害に当たる旨主張して,特許法100条1項に基づき被告製品2及び3の製造等の差止めを,民法709条,特許法102条2項に基づき被告製品1の販売による損害賠償金30万円及びこれに対する特許権侵害行為の後の日である平成26年11月5日(同年10月31日付け訴え変る遅延損害金の支払を求めた事案である。 1前提事実(当事者間に争いのない事実並びに後掲の証拠及び弁論の全趣旨により明らかに認められる事実)
当事者
原告及び被告は,いずれも,HDD用磁性材ターゲットの製造,販売等を行う会社である。原告の特許権ア原告は,次の特許権(以下「本件特許権」といい,その特許出願の願書に添付された明細書及び図面を「本件明細書」という。)を有している。 発明の名称 非磁性材粒子分散型強磁性材スパッタリングターゲット
特許番号 第4975647号
出願日 平成18年12月26日
優先日 平成18年1月13日
登録日 平成24年4月20日
イ本件特許権の特許請求の範囲
請求項1の記載は次のとおりであり(以下,この発明を「本件発明1」という。),下記の構成要件(以下,それぞれを「構成要件1−A」などという。)に分説される。「Co若しくはFe又は双方を主成分とする材料の強磁性材の中に酸化物,
窒化物,炭化物,珪化物から選択した1成分以上の材料からなる非磁性材の粒子が分散した材料からなる焼結体スパッタリングターゲットであって,前記材料の研磨面で観察される組織の非磁性材の全粒子は,非磁性材料粒子内の任意の点を中心に形成した半径2μmの全ての仮想円よりも小さいか,又は該仮想円と,強磁性材と非磁性材の界面との間で,少なくとも2点以上の接点又は交点を有する形状及び寸法の粒子とか(以下略)
(PDF)
http://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/383/085383_hanrei.pdf (裁判所ウェブサイトの掲載ページ)
http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail7?id=85383