【特許権:審決取消請求事件(行政訴訟)/知財高裁/平29・4 17/平28(行ケ)10156】原告:日本ライフライン(株)/被告:朝日イ ンテック(株)

裁判所の判断(by Bot):

1本件発明
(1)本件発明は,前記(第2の2)のとおりである。
(2)本件明細書の記載本件明細書には,別紙1のとおり,以下の記載がある。
ア技術分野
「【0001】本発明は,コアワイヤの遠位端側小径部の外周に装着されたコイルスプリングを有する医療用ガイドワイヤに…関する。」 イ背景技術
「【0002】カテーテルなどの医療器具を血管などの体腔内の所定位置へと案内するためのガイドワイヤには,遠位端部における可撓性が要求される。このため,コアワイヤの遠位端部の外径を,近位端部の外径よりも小さくするとともに,コアワイヤの遠位端部(遠位端側小径部)の外周にコイルスプリングを装着して,遠位端部の可撓性の向上を企図したガイドワイヤが知られている…。【0003】コアワイヤの遠位端側小径部の外周にコイルスプリングを装着させるためには,通常,コイルスプリングの先端部および後端部の各々を,はんだにより,コアワイヤに固着する。【0004】…コアワイヤに固着するためのはんだとしては,融点が低くて取扱いが容易であることから,Ag−Sn系はんだが使用されている。」「【0006】しかして,コアワイヤに対するコイルスプリングの固着力を確保するためには,外径が最小であるコアワイヤの遠位端に固着されるコイルスプリングの先端部において…コイルスプリングの約6〜約8ピッチに相当する範囲において,はんだ(Ag−Sn系はんだ)をコイル内部に浸透させる必要がある。【0007】このようにして製造されたガイドワイヤの先端部には,コイル内部に充填されたはんだによる硬直部分(はんだにより形成された先端チップを含む)が形成される。この先端硬直部分の長さ…は,0.8〜1.1mm程度となる。【0008】最近,患者への低侵襲性を企図して医療器具の小型化が望まれている。これに伴い,ガイドワイヤの細径化の要請があり(以下略)

(PDF)
http://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/765/086765_hanrei.pdf (裁判所ウェブサイトの掲載ページ)
http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail7?id=86765