【知財:特許権侵害差止請求事件/東京地裁/平29・9・29/平2 7(ワ)30872】原告:興和(株)5/被告:東和薬品(株)

事案の概要(by Bot):
本件は,発明の名称を「医薬」とする特許第5190159号の特許権(以下「本件特許権」といい,その特許を「本件特許」という。また,本件特許の願書に添付した明細書を「本件明細書」という。)を有する原告が,別紙物件目録記載の名称(販売名)の医薬品(錠剤とその包装からなる。以下「被告製品」という。)は,本件特許の願書に添付した特許請求の範囲(以下「本件特許請求の範囲」という。)の請求項2記載の発明(以下「本件発明2」といい,本件特許のうち同発明に係るものを「本件発明2についての特許」という。)の技術的範囲に属するから,被告が被告製品を製造し,販売し,販売の申出をすることは,本件特許権を侵害する行為であると主張して,被告に対し,特許法100条1項に基づき,被告製品の製造,販売及び販売の申出の差止めを求めるとともに,同条2項に基づき,被告製品の廃
棄を求める事案である(なお,原告は,請求原因として,被告製品が本件特許請求の範囲の請求項1記載の発明〔以下「本件発明1」という。〕の技術的範囲に属することも主張していたが,平成29年3月24日の第9回弁論準備手続期日において,「請求項1に基づく請求は撤回する」旨述べ,被告は,同期日において,これについては「異議はない」旨述べた。)。
被告は,被告製品が本件発明2の技術的範囲に属することを認めた上で,被告が被告製品につき先使用権(特許法79条)を有すること,本件発明2が進歩性を欠き(同法29条2項),本件発明2についての特許が特許無効審判により無効にされるべきものであること(同法104条の3第1項)を主張し,争っている。

(PDF)
http://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/209/087209_hanrei.pdf (裁判所ウェブサイトの掲載ページ)
http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail7?id=87209