【下級裁判所事件:損害賠償等請求事件/東京地裁/平31・3 26/平28(ワ)27562】

事案の要旨(by Bot):
本訴は,信州大学医学部教授であり,同大学の医学部長兼副学長であった原告が,月刊誌「Wedge」(以下「本件雑誌」という。)及びウェブマガジン「WEDGEInfinity」(以下「本件ウェブマガジン」という。)に掲載された,原告が子宮頸がんワクチンの副反応の研究においてねつ造行為をしたとの事実を摘示する記述により自らの名誉を毀損されたと主張し
て,本件雑誌を制作,発行し,かつ,本件ウェブマガジンを制作,発表した被告会社,上記記述を含む記事が掲載された当時,本件雑誌及び本件ウェブマガジンの編集人であった被告乙並びに上記記事を執筆した被告丙に対し,不法行為に基づく損害賠償請求として,慰謝料及び本件雑誌の発行日である平成28年6月20日から民法所定の年5分の割合による遅延損害金の支払を求めるとともに,名誉を回復するための適当な処分として本件雑誌及び本件ウェブマガジンへの謝罪広告の掲載等を求める事案である。第1反訴事件は,本訴において原告が名誉毀損であると主張する記述を含む前記記事の中で,上記記述を除く部分及び前記記事以外に被告丙が執筆した子宮頸がんワクチンに関する記事について,被告丙が,原告に対し,不法行為に基づく損害賠償債務のないことの確認を求める事案である。第2反訴事件は,原告は,本訴について不法行為の成立要件を満たすものではないことを知り又は容易にそのことを知り得たにもかかわらず,被告丙の言論を封殺し,子宮頸がんワクチン薬害国家賠償訴訟を有利に進める目的で,敢えてこれを提起したと主張して,被告丙が,原告に対し,不法行為に基づく損害賠償請求として,慰謝料及び本訴の訴状が被告丙に送達された日である平成28年10月25日から支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅延損害金の支払を求めた事案である。

(PDF)
http://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/662/088662_hanrei.pdf (裁判所ウェブサイトの掲載ページ)
http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail4?id=88662