【下級裁判所事件:公契約関係競売入札妨害,贈賄/福岡 裁小倉支1刑/令元・9・26/平31(わ)135】

罪となるべき事実(by Bot):
被告人は,電気,土木,清掃施設,機械器具設置工事等を業とするA社B支店C営業所長として,同営業所の業務を統括していたものであるが,平成28年7月19日に築上町が執行した築上町し尿処理施設建設工事(以下「本件工事」という。)の条件付一般競争入札(以下「本件入札」という。)に関し
第1 同町議会議員であったDと共謀の上,A社に本件工事を落札させる目的で1同年5月下旬頃から同年6月20日頃までの間,福岡県内又はその周辺において,Dが,同町環境課長として,ごみ処理及びし尿に関する業務を掌理し,同町が発注する同課所管のし尿処理施設建設工事の入札において,入札参加資格条件を検討・提案する職務等に従事していた分離前の相被告人Eに対し,面談又は電話で,A社による業者間の談合が容易になるように入札参加資格を有する業者を少なくするよう依頼し,Eをして,本件入札に係る入札参加資格条件の案文作成に関し,建設業法第27条の29の規定に基づく総合評定値の要件について,「土木一式工事」及び「機械器具設置工事」の2業種で「800点以上」などとしていた案に,「清掃施設工事」を追加し,3業種のいずれも「900点以上」に変更した案文を作成させるなどし,同月20日,築上町長に,同案文どおりの入札参加資格条件に決定させ2同年7月上旬頃,福岡県内又はその周辺において,Dが,Eから,面談又は電話で,入札に関する秘密事項である本件入札への参加資格確認申請を行った入札参加予定業者数及び同業者名の教示を受けよって,同月19日,本件入札において,A社をして,本件入札の最低制限価格7億5742万円(税抜き)を上回る7億9450万円(税抜き)で本件工事を落札させ,もって偽計を用いて公の入札で契約を締結するためのものの公正を害すべき行為をし 第2 Dに対し,同年5月下旬頃から同年6月中旬頃までの間,福岡(以下略)

(PDF)
http://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/985/088985_hanrei.pdf (裁判所ウェブサイトの掲載ページ)
http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail4?id=88985