罪となるべき事実(by Bot):
被告人は,築上町環境課長として,ごみ処理及びし尿に関する業務を掌理し,同町が発注する同課所管のし尿処理施設建設工事の入札において,入札参加資格条件を検討・提案する職務等に従事していた者であるが,その入札等に関する職務を適正に行う義務があるのに,これに反し,平成28年7月19日(以下特に記載のない限り,日付は平成28年のことを指す。)に同町が執行した築上町し尿処理施設建設工事(以下「本件工事」という。)の条件付一般競争入札(以下「本件入札」という。)に関し,電気,土木,清掃施設,機械器具設置工事等を業とする株式会社Aに本件工事を落札させる目的で15月下旬頃から6月20日頃までの間,福岡県築上郡築上町大字ab番地築上町役場a支所において,本件入札に係る入札参加資格条件の案文を作成するに当たり,株式会社Aによる業者間の談合が容易になるよう入札参加資格を有する業者を少なくするため,建設業法27条の29の規定に基づく総合評定値の要件について,「土木一式工事」及び「機械器具設置工事」の2業種で「800点以上」などとしていた案に,「清掃施設工事」を追加し,3業種のいずれも「900点以上」に変更した案文を作成するなどし,同月20日,築上町長をして,同案文どおりの入札参加資格条件に決定させ27月上旬頃,福岡県内又はその周辺において,株式会社Aの意向を受けた築上町議会議員Bに対し,面談又は電話で,入札に関する秘密事項である本件入札への参加資格確認申請を行った入札参加予定業者数及び同業者名を教示しよって,同月19日,本件入札において,株式会社Aをして,本件入札の最低制限価格7億5742万円(税抜き)を上回る7億9450万円(税抜き)で本件工事を落札させ,もって入札の公正を害すべき行為を行った。
(PDF)
http://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/477/089477_hanrei.pdf (裁判所ウェブサイトの掲載ページ)
http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail4?id=89477