【特許権:審決取消請求事件(行政訴訟)/知財高裁/令2・7・ 2/令1(行ケ)10079】

裁判所の判断(by Bot):

1本件明細書
(1)本件明細書には,以下の記載がある(【図1】及び【図2】は,別紙4を参照)。
ア技術分野【0001】本発明は,旅客船,フェリー,RORO船(Roll‐on/RolloffShip),自動車専用船としてのPCC(PureCarCarrier),PCTC(PureCar/TruckCarrier)などの船舶に関するものである。
イ背景技術【0002】例えば,従来の旅客船は,船体に多層の甲板を有する区画が設けられ,この各区画に各層の甲板間を接続するランプウェイが設けられたものが一般的である。この場合,船体の上層に居住区画が形成され,下層に車両区画が形成され,自動車は,ドライバが運転し,岸壁からショアランプウェイを介して船内の甲板へ入り込み,ランプウェイを経由して下層の甲板に移動し,指定された位置に駐車する。【0003】また,このような旅客船は,居住区画や車両区画とは別に,船内が機関室や軸室など多数の部屋が区画形成されている。この場合,船舶の国際規則として,ダメージスタビリティの要件が規定されている。この規則では,船側損傷の要件として,損傷後の残存復原力の確保,損傷後の最終水線が浸水を制限する甲板を超えないことなどが規定されている。【0004】なお,このような従来の船舶の区画構造としては,下記特許文献1に記載されたものがある。この特許文献1に記載された自動車運搬船は,船舶の船底のボイドスペースを形成する最下層の水密甲板に遠隔で開放可能な海水導入手段を設けたものであり,これにより,船舶の船側外板等が破損して,海水が船内に進入した場合,最下層の水密甲板に設けられた海水導入手段を開放することにより,船内に進入した海水をボイドスペースに導入し,このボイドスペースを海水バラストタンクとして機能させることで,船舶の復原力を回復させることができる(以下略)

(PDF)
http://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/588/089588_hanrei.pdf (裁判所ウェブサイトの掲載ページ)
http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail7?id=89588