【下級裁判所事件/福岡地裁5民/令3・1・22/平28(ワ)3250】

事案の概要(by Bot):
本件は,被告が経営するα高等学校(以下「本高校」という。)の3年生であったZ(以下「本生徒」という。)が平成25年11月14日に自死したこと(以下「本件自死」という。)について,本生徒の同居の親族である原告らが,本生徒の自死は本高校の生徒らの集団暴力行為等のいじめに起因するところ,本高校の教員は前記集団暴力行為等を把握し,これを阻止する義務を怠り,その結果,本件自死を未然に防ぐことができなかったなどと主張して,被告に対し,債務不履行(在学契約に基づく契約違反)又は不法行為に基づき,本生徒の両親である原告X1及び原告X2についてそれぞれ損害賠償金4324万8312円及びこれに対する本件自死の日である平成25年11月14日から支払済みまで民法(ただし,平成29年法律第44号による改正前のもの。以下同じ。)所定の年5分の割合による金員の支払を,本生徒の祖母である原告X3,本生徒の兄である原告X4及び本生徒の姉である原告X5についてそれぞれ損害賠償金330万円及びこれに対する平成25年11月14日から支払済みまで年5分の割合による金員の支払を求めるとともに,本生徒の相続人である原告X1及び原告X2が,上記集団暴力行為等及びこれを阻止しなかった被告の不作為により,本生徒の名誉が毀損されたと主張して,被告に対し,本生徒が生前有していた名誉回復請求権に基づき別紙謝罪文の掲示を求める事案である。なお,原告らは,当初,本生徒に対する集団暴力行為等に関与した本高校の生徒ら8名(後述の生徒Aないし生徒H。以下「生徒Aら」という。)に対しても,損害賠償等を請求していたが,同生徒らとの間の損害賠償等請求事件は,いずれも和解により終了した。

(PDF)
http://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/145/090145_hanrei.pdf (裁判所ウェブサイトの掲載ページ)
http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail4?id=90145